
心臓は高い圧力をかけて体中に血液を送り出しています。
血管を流れる血液の圧力が高くなると(高血圧)血管に刺激がかかり
心臓は過重労働に対応しようと心筋をふやし、大きくなります(心肥大)。
そうなると心臓は多くのエネルギーを必要とし疲れやすくなります。
高血圧になる要因は何ですか?
高血圧になる要因は過食による肥満、塩分の多い食事、運動不足、飲酒、ストレス、喫煙など
・生活習慣の要素
・遺伝的な要素
・加齢による血管の老化と考えられています。
塩分と高血圧の関係

食塩をとり過ぎると、血液中の塩分(ナトリウム)濃度を薄めようとして体内の血液量が増え、血圧が上がります。
血液の量が多ければ血管の壁に高い圧力がかかります。
血管は圧力から守るため壁を厚くしたり傷みやすくなります。
末梢の血管がなにかしらの理由で収縮したり、血管が硬く細くなっても血圧が上がります。
一般的に、血管が硬くなるのは、加齢によって柔軟性が失われることや、血中のコレステロールが多過ぎて、「動脈硬化」になることなどが原因です。
動脈硬化
血管が硬くなり、柔軟性がなくなっている状態を言います。

血圧が高い状態で放置していると硬くなった細い血管はもろくなり、
そこに高い圧力がかかると血管が破れて、出血が起き深刻な病状を誘発します。
脳の血管の障害⇒脳梗塞、脳出血、脳卒中など
循環器の血管の障害⇒心筋梗塞、狭心症など
健康な日々を長く過ごすためにも高血圧は絶対に放置してはいけない病気です。
危険な血圧の急上昇「血圧サージ」を知る

いくつもの小さな血圧の上昇がある時突然血圧の急上昇現象が起こるとされています。
「血圧サージ」が起こっている事に気づかないで放置していると、
ある時、予告なしに致命的な脳卒中や循環器疾患になる可能性が高まってしまいます。
寝不足や深酒、過度なストレス等自覚がある人は少しでも早く
生活習慣を見直して危険な「血圧サージ」が起こらないよう予防する必要があります。
「血圧サージ」ではなくても血圧は日々の生活の中で
ストレスや温度差等の影響を受けて常時変化しています。
日頃高血圧ではない人でも興奮したり、激しい運動をすると一時的に血圧が上昇します。
高くなって通常に下がれば何の問題もありません。
でも高血圧が続く人は血管がもろくなっている為危険です。
できるだけ血圧の急上昇を避けることが大事です。
また、血圧を安定させるためには自律神経の安定も大切になります。
血圧の急上昇を予防するため気をつける事
ストレス

ストレスは交感神経の働きが強くなり血管が収縮し血圧が上がります
ストレスを受けると血管を凝固させる働きがあるカテコールアミンというホルモンが分泌されるため血栓ができやすくなります。
温度差
脳卒中や脳梗塞のリスクが高くなります。
温度差はちょっとした工夫で未然に防ぐことができます。
冬は洗面所の水をぬるま湯にしたり台所仕事でもお湯を使うようにしましょう。
不規則な食事
3食規則正しく食事をとる習慣は自律神経の働きに影響のある体内時計の保持につながります。

朝食を抜くと腸の蠕動運動が起きにくく排泄がスムーズにできなくなり便秘になります。
便秘になると腸内環境が悪化するリスクと排便時の血圧の上昇が上がってしまいます。
睡眠時胃の中に食べ物が消化しきれていないと副交感神経の働きが悪くなり睡眠の質の低下します
質の高い睡眠をとるためにも3時間前には食べない習慣が大切です。
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