先にコロナの検査から

コロナ感染の終息はまだまだ先のようです。
病院ではコロナ感染を防ぐ意味で手術の前日にPCR検査を受けなくてはなりません。
入院用の準備をして午前中に病院で検査を受けて午後に結果を聞きます。
陰性の時は予定通り入院。
陽性の時は手術は延期になりコロナの治療をするそうです。

結果は陰性でした。
嬉しいのか悲しいのかわからない複雑な気持ちでそのまま入院棟に移動しました。
今の時期は感染防止の為付き添いや面会も禁止されています。
一緒にいた夫とはここまでです。
明日手術室に移動する時に少しだけ顔を見れてあとは退院まで面会はできないそうです。

「ありがとう」
「頑張るんだぞ、明日は子供達も来るからな」



あっけない別れの言葉のあと、不安そうな夫を残して入院病棟の部屋に入りました。
奇麗な病室は4人部屋です。
一つ一つのブースが大きくとっていて病院というよりはビジネスホテルの個室のような感じです。

直ぐに事務担当の方が入院の手引きや承諾書を読んでサインをして下さいと沢山の書類を置いていきました。
検査の時から始まってもう何枚の書類にサインをしたのかわかりません。
多くの書類の全てに目を通す人が何パーセントくらいいるのでしょう?
殆どの人は言われるままサインをしているのでしょう‥なんて思いながら日にちと氏名を記入しました。
次に手術担当医からのカウンセリングと適性検査があるそうです。
別室にいくと初めて見る若い医師が座っていました。

「初めまして。
明日の手術の執刀医の〇〇〇です。
手術の前に簡単な質問と説明をさせていただきます。」

目の前の彼が気に入らないのでも悪いのでもありませんが、
今までの担当医師が手術の執刀医と思って安心していたのにこんな若い医師が手術するなんて‥
きっと若い医師の経験を積む練習台になるのだわとがっかりしました。

でも、決まっているのだから仕方ありません。
それだけ簡単な手術なのだと自分に言い聞かせました。



夕食を病室で一人とりました。
メニューは予想外の大盛カレーライス。
スプーンを忘れたので箸で食べるカレーライス。
明日手術前にもしも夫にあえなくてそのまま何かあったらと思うと何だか悲しくなりました。
最後の食事はカレーか‥

いつも遅刻する夫にはラインで必ず時間を守ってくるようにと念を押して伝えて
初めての病室のベットで目をつむりました。

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Athena
兵庫県在中60代現役です。 ある日突然、忘れていた夫の高血圧が再発しました! 今後の生活プランは全て見直しになり突然の通院生活が始まりました。 そんな時自分自身も隠れていた病気が見つかってしまいました。 予定外の事態! まだ20年は元気でいられる予定でしたから落ち込んではいられません。 それでも諦めないで、持病があっても100歳まで元気で過ごすことができないかとあれやこれやと奮闘しています。 長くなりそうな闘病生活を少しでも快適に便利に改善していくためのブログの始まりです。 病気がみつかってがっかりしている人が もう一度やる気になれますよう役立つ情報を発信していければと思います ・持病があっても絶対に100歳になってみたい人 ・大切なご家族に100歳まで元気でいてほしい人 一緒に考えて賢い選択ができれば嬉しいです!