静かな救急車
思ったより静かに救急車が到着しました。
サイレンを逃さないように耳を凝らしていたので
家族は直ぐにそれは夫の為に用意された車とわかりました。
義理の父が体調を崩し病院に行った時、軽度の脳梗塞だったことに気が付かないで順番待ちをしている間に病状が悪化した苦い経験が夫にはありました。
直ぐに処置をすれば回復できたのに半身まひが残り車椅子生活になってしまいました。
今回、夫が救急車を受け入れたのはその事があったからでした。
道路まで出て担架を持って部屋に入ろうとしたところ、夫が娘夫婦に付き添われて道路に出てきました。
自力で救急車に乗りこみ担架ベットへ倒れ込むと
途端に嘔吐、嘔吐、嘔吐

血圧を測ると何と「220」!!
見た事の無い高得点
見た目のも立派な病人にしか見えません。
全てを吐きつくしたのか、少し落ち着いてきた夫は蒼白の顔にビニール袋をあてながら、
病状の説明や体調の確認をして、対応可能な病院へ向かいます。
救急車のドアを下す時、隙間から見えた孫たちの不安そうな瞳が忘れられません。
トラウマにならなければよいのですが。
救急隊員の方の的確な判断の元、車は15分余りで隣接している〇〇市の脳神経外科に滑り込みました。
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